今回は "/A" "/B" オプションについて書いていこうと思います。
・おさらい
"/A":ASCII テキスト ファイルとして扱います。
"/B": バイナリ ファイルとして扱います。
ASCIIは、(American Standard Code for Information Interchange)の略で、1963年に制定されたアメリカ合衆国における情報通信用の文字コードです。そしてASCIIファイルは上記文字コード使用されたテキストファイルのことです。
詳しく知りたい方はWikiなどで調べてみてください。
1./A オプション
"/A"オプションを使用してテキストファイルをコピーした結果は以下のようになりました。
比較ツールであるDFで比較すると、コピー側のファイルの最後に空白が追加されいるように見えます。

また、BzEditorでバイナリ表示してみると、最後に「1A」が追加されていました。

「1A」とはASCIIコードでは置換文字(SUB)というものに当たるみたいです。
置換文字(SUB)はファイルの終端によく使われる文字です。
つまり、ASCIIファイルとしてコピーしたので、テキストの最後にファイルの終端を示すSUBが追加されたのだと思います。たぶん。
ちなみに画像ファイル(.JPEGファイル)を"/A"オプションでコピーしてみたら不完全なファイルとなり画像は表示できませんでした。
2./B オプション
"/B"オプションを使用した結果は、まったく同じファイルがコピーされただけでした。(置換文字は追加されなかった。)
ついでにどちらのオプションもつけない(デフォルト)でコピーコマンドを実行したときも置換文字は追加されなかったので、バイナリファイルとして扱っているのだと思います。ちなみに画像ファイルも問題なくコピーできました。
最後に、"/A" "/B" オプションを両方付与した場合は後に付与した方に上書きされます。
Copy /A /B "ファイルパス" → バイナリファイルとして扱う。
Copy /B /A "ファイルパス" → ASCII テキスト ファイルとして扱う。
実際使うときはASCIIファイルとしてコピーするのはまれだと思うので、何もつけないで問題なさそうです。不安なら"/B"をつけるくらいですかね。